受診時に「すみません」といわれて
一番最初のブログ記事に何を書くべきか、を考えに考えた挙げ句、一周回って結局よくわからなくなってしまった院長の春日です。
何を描くかは描いてみないとわからない、と言った大画家もいるのですから、とりあえず書き始めてみて、「申し訳なさそうな」について書くことにしました。
健診や日々の診療の検査値の説明で、血糖値、コレステロール値、中性脂肪値が高いことをお話しすると、「申し訳ない」とか「不甲斐ない」という言動や表情をされる方がいらっしゃいます。
曰く「ちっとも運動していなくって」とか、「食べてばっかりいるから」とか、「甘いものがどうしてもやめられなくて」とか。さらにはこれらの言葉の前に「すみません、実は、、」と謝罪をするかのように切り出す方もいらっしゃいます。
そうです、なにより言いたいことは「申し訳ないような気分になることなどないですよ」ということです。ああ、これが書きたかったことです。ここまでウロウロと書いてやっとたどり着きました。
ではなぜ、「申し訳ないような気分になることないですよ」と私が考えるのか。
それは、検査の値が高いのはあなたの運動や食習慣によるものではないから、と私は考えるからです。なので、あなたは自分の生活習慣について申し訳ないような気分にならなくていい、と考えるわけです。
血糖値が高い、血圧が高い、コレステロール値が高い、中性脂肪値が高い等々。これらはみな、それぞれの方々がもつ体質によるものだからです。耳たぶの大きさや白髪の数のようなもので、本人にはどうしようもないし、望んでなったわけでもないのです。それぞれの体質は、生物学的な個性のひとつ、といえばいいのでしょうか。
そうはいっても、少なくない方々が「申し訳ない」ように感じてしまうのはなぜなのか。これについて次回書いてみようと思います。
◎:院長
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